大阪ギターサマー2017

大阪ギターサマー2017

梅田のフェニックスホールで開催された「大阪ギターサマー2017」を聞いてきました。
福田進一先生がプロデュースして毎年夏に行われているこのイベントも今年で8回目。毎年日本ではまだあまり知られていない世界の名ギタリストを招聘しているこの企画ですが、今年のゲストはチリ出身のホセ・アントニオ・エスコバル。初めて聞いたギタリストですが、素晴らしい演奏でした!今回は南米のギター作品によるプログラムでしたが、古楽から現代音楽まで幅広い音楽的なバックボーンを持つ奏者ということで、聞きなれたバリオスやラウロの作品も新たな魅力と知的な解釈でいろいろと発見を感じながら聴くことができました。エスコバル氏の友人というJ.コントレラスによる作品も個性的な作品で新鮮でした。福田進一先生の演奏もエネルギッシュで特に有名なベニーテス編のピアソラ「ブエノスアイレスの春」は圧巻の名演でした。

またこの大阪ギターサマーでは公開マスタークラスが行われますが、年齢制限とオーディションがあるものの無料で受講できるということもあり、毎回優れた若いギタリストが参加されています。今年は松島淳さん、山口莉奈さん、深澤太一さん、大塚勇馬さんが受講、最後の終了コンサートでもマスタークラスの成果を発表し、力強い演奏を聴かせてくれました。同席していたギタリストが言っていたのですが、このメンバーが10年後にどのようになっているか・・・本当に楽しみですね。

今年の大阪ギターサマーではさらに岩崎慎一先生、益田展行先生、猪居謙先生によるギターアンサンブルワークショップも行われました。こちらは一般公募のギター愛好家を中心とした13名による合奏で、複数回のレッスンと当日のワークショップを経て、終了コンサートで演奏。心からギターを楽しんで参加された皆さんの熱気が今年の大阪ギターサマーをさらに盛り上げていたと感じました!

最後に今回も打ち上げまで参加させていただきましたが、福田先生、講師のみなさん、受講生の皆さん・・・皆が年齢や立場、キャリアを超えて活発に意見交換し、今後のギターシーンを盛り上げていきたいという思いを語り合っていたのがとても印象的でした。関西のギター界にこのような前向きで若々しいエネルギーが生まれつつあるのを肌で感じることができた、素晴らしい場でした。来年の大阪ギターサマーは福田先生によると「さらに大掛かりな仕掛け」が動きつつあるということなので、今から楽しみにしたいですね!

《プログラム》
福田進一&ホセ・アントニオ・エスコバル ジョイントリサイタル
≪ソロ/ホセ・アントニオ・エスコバル≫
A.バリオス/クエカ
ヴィラ=ロボス(エスコバル編)/ギター協奏曲より第2楽章アンダンティーノとトッカータ
A.ラウロ/ベネズエラワルツ集より
J.コントレラス/3つの南米の小品
≪ソロ/福田進一≫
M.M.ポンセ/ソナタ3番
A.バリオス/大聖堂、情熱のマズルカ、アイレ・デ・サンバ、ワルツ第4番
A.ピアソラ(ベニーテス編)/ブエノスアイレスの春
≪デュオ/ホセ・アントニオ・エスコバル&福田進一≫
L.ブローウェル/5つのミクロピエサス

終了コンサート
≪ギターアンサンブルワークショップ≫
F.モレノ=トローバ/「版画」より第3曲、第5曲、第1曲
≪松島淳≫
W.ウォルトン/バガテルⅠ
C.ドメニコーニ/アナトリア民謡の主題による変奏曲
≪山口莉奈≫
F.モレノ=トローバ/ソナチネ
≪深澤太一≫
K.ヴァシリエフ/3つの森の絵より
≪大塚勇馬≫
V.アセンシオ/内なる想い
≪ゲスト演奏:岩崎慎一、益田展行、猪居謙≫
J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲第6番 BWV1051

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です