勝利(Triunfal)‐ A.ピアソラ

モダンタンゴの鬼才アストル・ピアソラの30代初めごろの作品。
最初に結成した「1946年の楽団」も1949年には解散してしまい、1950年代前半のピアソラは、クラシック音楽の作曲の勉強をしながら、もっぱら裏方的な仕事に回っていたようです。そんな中でも編曲・作曲などの仕事は精力的に行っており、この時期には「プレパレンセ」「ロ・ケ・ベンドラ」など個性的なタンゴの作品もいくつか作曲しています。

この1952年の「勝利」もピアソラの個性と伝統的なタンゴのスタイル、クラシック音楽の要素などがバランスよくミックスされており、後の時代の作品とは一味違った魅力があります。60年代以降の作品に比べて、かなり従来のタンゴの形式を尊重した作りですが、それでもピアソラの個性がすでにこの時期から確立されつつあったことがうかがえます。

この動画ではアルゼンチンの名手Victor Villadangosによる編曲に基づいて演奏しています。

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