
6月17日、大阪府高齢者大学の「音楽の森を楽しむ科」の授業の一環としてクラシックギターについての講義と演奏を行ってきました。
今回の会場は大阪市内のYOSHUホールでした。
このギターの講義は以前は故・増井一友先生が出演されていたのですが、その後はいろいろなご縁が重なって私が担当させていただいています。
受講生の皆さんは普段クラシックギターにあまりなじみのない方も多いのですが、だからこそギターの歴史や奥深い魅力を知っていただく良い機会となっています。
前半はギターの発展に影響を与えたリュートやビウエラ・デ・マーノについて、バロックギターを経てロマンチックギター、モダンギターへと続いていくギターの歴史と時代ごとの作品の変化について。
後半はマヌエル・ポンセやヴィラ=ロボス、アルゼンチン音楽などの南米のギター作品について取り上げました。
最後はピアノの上田啓子先生との2重奏でマヌエル・ポンセの「ギターとチェンバロのためのソナタ」、エリック・マルシェリの「リナーレス」などを演奏しました。
ギターはどの時代も芸術性を追求しつつも、同時に「大衆のそばに寄り添う楽器」であったことが大きな特徴であると捉えており、その面でのギターの魅力や楽しみ方を伝えさせていただきました。
約2時間皆さんに真剣に聞いていただき終演。「解説が分かりやすく面白かった」「懐かしい曲もあり昔聴いたギターコンサートを思い出した」などとうれしい感想をたくさんいただきました!