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リカルド・モヤーノリサイタルの感想

幸運にも芦屋市のサロン・クラシックでのリカルド・モヤーノ・ギターリサイタルを超至近距離で聞かせていただきました!
リカルド・モヤーノ氏はアルゼンチン出身で世界的に活躍する名ギタリスト。足台を使わずギターのネックを低く下げて構える独特のスタイルから引き出される変幻自在のテクニックとわき上がるような熱い歌心・・・しかも毎回即興でどんどん変化していくそうです。主催の樋浦靖晃さんによると、同じ曲を前回弾いたときには全く違う展開になっていたということです。その場で紡ぎ出されていく音楽は衝撃的でスリリングなものでした。
終盤、樋浦さんと「ミロンガ」「他人の顔」をデュオ演奏されましたが、即興とはいえきちんと作曲されたデュオ曲のような完成度になっているのはすばらしっかた。武満徹の「他人の顔」は南米のワルツのような風味になっておもしろい演奏でした。
今回はフォルクローレなど民族音楽を中心としたプログラムでしたが、実は以前彼の演奏をタンゴの伴奏の参考にしたことがあります。現在はトルコで教授活動をされているということですが、次回の来日時には彼のレッスンを受けてみたいものです!
フォルクローレ、即興音楽の才にクラシック音楽への深い造詣も加わった彼の音楽性は唯一無二!日本でのリサイタルもまだ複数回控えているということなので、未体験の方はこの機会にぜひお聞きください。この興奮はぜひ生で体験してもらわないと伝わりません!...

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