■ティエラ・ケリーダ(愛しき故郷)/フリオ・デ=カロ
■Tierra Querida/Julio De Caro
5月19日に堺市のスピニング・ミルで開催した〈タンゴ・グレリオ with 松本尚子Live〉のライブ動画です。
演奏:星野俊路(バンドネオン)、松本尚子(バイオリン)、米阪隆広(ギター)
1920年代に一世を風靡したフリオ・デ=カロの代表曲。
1927年のブラジルへの演奏旅行中に故国を思って書いたとされています。
デ=カロは音楽一家に生まれ、幼少期からクラシック音楽の英才教育を受けたエリートで、音楽院ではバイオリンを専攻していました。
しかし10代の頃、タンゴに魅せられたデ=カロは、父親の反対を押し切ってピアニストである兄のフランシスコとともにタンゴ奏者としてデビュー。
1923年頃から若くして自らの楽団を弾いるようになり、高度な演奏技術、たくみな作曲・編曲の魅力でたちまち人気を博しました。
タンゴにより洗練された音楽性を与え進化させたという点で、デ=カロはタンゴの最も重要なパイオニアの一人と言えるでしょう。
アストル・ピアソラもデ=カロを尊敬し、彼をたたえる作品「デカリシモ」を作曲しました。
「ティエラ・ケリーダ」は多くのタンゴ楽団が取り上げる、彼の最もよく演奏されている作品。
愛国的な歌詞が付けられたこともあるが、現在はもっぱら器楽曲として演奏されています。
今回の演奏はバンドネオン奏者エルネスト・バッファとギタリスト、ウバルド・デ=リオの演奏を参考にアレンジしています。
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