ギター練習のヒント

よいギター教室とは?

私がギター教室を開いて8年ほどになりますが、常に自分に問いかけていることは、よいギターの先生、よいギター教室とはどういうものか?ということです。
以前、ある先輩ギタリストが、「内外の名ギタリストから受ける1回限りの講習(マスタークラス)がワクチン、特効薬のようなものとしたら、毎月定期的に受けるレッスンは主治医の診察のようなもの」とおっしゃっていました。また私の師匠の猪居信之氏は「先生はランナーに対しての伴走者のようなもの」とおっしゃっていました。
生徒の個性や能力、その日の調子、ギターを習っている目的などを見極め、それに合わせたレッスンを行う、間違えた方向に進みかけていたら、軌道修正をして・・・それを繰り返すことで、生徒がある程度自分で判断し、練習や演奏ができる能力をつけさせるというのが、理想的な流れでしょう。
必ずしも全員が演奏家である必要はないと思いますが、私の場合は少なくとも何曲かは自分のレパートリーと胸を張って誇れる曲を生徒には持たせたいと思っています。
逆に習い始めて、何か月も何年もたっても同じことの繰り返し、先生に頼らないと何もできない、という状態になっている方がいたとしたらどうでしょう?「本音でいうと、生徒にはあまり上達してほしくない、ずっと飼い殺しにしていたい」というよからぬ先生もいないとはいえません・・・
自分の持てるすべてを生徒に惜しみなく与え、生徒を上達させる。そうしてある程度自分で考えて演奏できるになった生徒が、それでもその先生に習い続けたいと思うとしたら、その先生は本当に優れたギター教師といえるでしょうね!

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