よいギター教室とは?

池田市・箕面市・豊中市 米阪ギター教室

私がギター教室を開いて8年ほどになりますが、常に自分に問いかけていることは、よいギターの先生、よいギター教室とはどういうものか?ということです。
以前、ある先輩ギタリストが、「内外の名ギタリストから受ける1回限りの講習(マスタークラス)がワクチン、特効薬のようなものとしたら、毎月定期的に受けるレッスンは主治医の診察のようなもの」とおっしゃっていました。また私の師匠の猪居信之氏は「先生はランナーに対しての伴走者のようなもの」とおっしゃっていました。
生徒の個性や能力、その日の調子、ギターを習っている目的などを見極め、それに合わせたレッスンを行う、間違えた方向に進みかけていたら、軌道修正をして・・・それを繰り返すことで、生徒がある程度自分で判断し、練習や演奏ができる能力をつけさせるというのが、理想的な流れでしょう。
必ずしも全員が演奏家である必要はないと思いますが、私の場合は少なくとも何曲かは自分のレパートリーと胸を張って誇れる曲を生徒には持たせたいと思っています。
逆に習い始めて、何か月も何年もたっても同じことの繰り返し、先生に頼らないと何もできない、という状態になっている方がいたとしたらどうでしょう?「本音でいうと、生徒にはあまり上達してほしくない、ずっと飼い殺しにしていたい」というよからぬ先生もいないとはいえません・・・
自分の持てるすべてを生徒に惜しみなく与え、生徒を上達させる。そうしてある程度自分で考えて演奏できるになった生徒が、それでもその先生に習い続けたいと思うとしたら、その先生は本当に優れたギター教師といえるでしょうね!

ギター教室のリズム・音感レッスン

ギター教室・リズムレッスン

当ギター教室では通常のギターレッスンに加えて、小さいお子さん向けのレッスンに音やリズムの聞き取りの練習を5~10分ほど取り入れるようにしています。
本格的なソルフェージュほど詳細なものではありませんが、子供にとっては単純なギターの指の練習ばかりよりも、メリハリがついてレッスンがだれないようです。なかなか小学生低学年以下のお子さんだと30分以上席についてギターを弾くだけというのは、けっこうつらいものがあるようですね。
写真はリズムカードを使ったレッスンですが、ゲーム感覚で意外なほど楽しくやってもらえます。(まず私がリズムを手拍子して、それを聞き取ってリズムカードを並べかえてもらいます)
次の課題はこのレッスンの内容をギター指導にもうまく結びつけることですね。教材はミューズ音楽館さんの「ギターでドレミ」を参考にさせていただいています。大人の方でも、今まで全く音楽を習ったことがない、という方は併用すると効果があるかもしれませんね。

ギターの購入

クラシックギター

ギターを始めたいと思った方は当然最初はギターの購入を考えると思います。
まずはギターを購入してからギター教室探し・・・という方はけっこういらっしゃるんですが、最初に買ったギターの選択がよくない場合が多いのが気になっています。
たとえば、「ネットオークションで中古を購入したが、あちこちガタが来ていて音が割れる」「通販で買ったら自分の小柄な体格に合っていない大型サイズのギターだった」「2万円ほどの激安ギターだが音がよくないし弾きにくい」など・・・当教室に来る前にあまりよくないギターを購入された方は、結局1年くらいで買い換えるか、あきらめて練習をやめてしまう方がほとんどだったと思います。高いお金を出せばいいというわけではなく、「同じお金を使うならもっといい選択肢があったのに!」という事も多いです。
「ギターを買いたいけど知識はゼロです」という方は、いきなり購入を考えるのではなく、ぜひギターにくわしい人、最寄りの楽器店、ギター教室などに一度相談していただけたら、と思っています。
私の教室をはじめ、多くのギター教室では体験レッスンを行っていると思いますが、体験レッスンの意味合いというのは単に教室の宣伝というだけではなく、こういったギターへの素朴な疑問や悩みにお答えする事、と考えています。
初めてギターを触る方にとって楽器との最初の出会いというのは、その後のギターライフに関わる大切な瞬間だと思います。どうか楽器との不幸な出会いでギターへの苦手意識を生んでしまいませんように!

左手の動きを観察する

ギターを始めたばかりの方、独学が長かった方に多い問題なのですが、自分の左手の動きをちゃんと観察できていない人はけっこう見受けられます。

実は初心者の方でも1~3フレットくらいの音の配置なら数週間練習しているうちに頭にインプットされてきて、左手をあまり見なくてもある程度押さえられるようになります(パソコンのブラインドタッチのようなものです)
しかしこれがくせ者で、次第に楽譜の方に目が固定されてしまい、自分の左手を見ないで弾く癖が付いてくる方もいるようです。《左手を見ずに弾けるようになった=上達した》ではないので注意が必要です。

特に初心者の方は自分の手の動きをよく目で追って、動きをよく観察しないといけません。よく見ると押さえる場所がフレットからずれてしまっていたり、指が反ってしまっていたり、ミスタッチに気付いていなかったり・・・といろいろな問題点が見えてきます。
ギター練習においては左手の指の動き(運指)を視覚的に見て覚えるのは非常に重要です。運指を視覚的にイメージできることにより、素早い押さえ換えが可能になるのです。この感覚は初期の頃からよく自分の指の動きを観察することで培うことができます。

これができていない方は当ギター教室では、まずは部分的にでいいので暗譜してもらってから、ゆっくり指の動きを確認しながら練習してもらっています。ある程度動きが正確になってきたらテンポアップ、最終的には左手を見ずに同じ動きができるかもやってもらいます。運指の視覚的イメージができていれば動きは以前よりなめらかになっていることでしょう。

また譜面を見ながら左手も見ることが難しい場合、譜面台を自分の正面に置きすぎている可能性もあります。少し左にずらし、高さを調整してできるだけ左手と譜面を同じ視界に入れられるようにする・・・これだけのちょっとした工夫で練習の効率が上がるでしょう。

音楽は具体的なもの!?

一般に音楽は形の無い抽象的なものだと考えられています。
音は抽象的なものであり、音楽は抽象的な芸術表現である・・・しかしそれは本当なのでしょうか?
ギターとも何かとかかわりの深い日本を代表する作曲家、武満徹氏の興味深いエッセイを読んだことがあります。その中で武満氏は「芸術は創造精神の具体化にほかならない」「作品はあくまで具体的に、生々しい音楽感動を伝えるものでなければならない」と書いています。
武満氏はもちろん「音の抽象性」については認めているものの、音楽作品自体は具体的に伝達するものでなければならないと考えているのです。

これは演奏者にとっても当てはまる事ではないでしょうか?
演奏者がギターを演奏する時にイメージするのは、おそらく言葉にできない抽象的な「精神」であったり「感動」であったりするでしょう。しかしそれを相手に伝えたいと思うならば、それを相手に伝わる形で表現しなければならない、自分のイメージを、相手の心にも湧きおこすためのコミュニケーション手段が音楽と言えるのです。

このときに必要なものは、抽象的な精神論ではなく具体的なテクニックや表現方法といったものでしょう。いくら豊かなイメージを持っていても、それを表現する手段がなくては相手に届きません。何かを伝えたいがために音楽家は常にそのための技術を磨いているわけです。聞き手に何も伝える気がない演奏というのはむなしいものです。
例外として「技術はつたなくても情感あふれる演奏」という評価の演奏もあるでしょう。ただしこれも機械的なテクニックは無くても相手に何かを伝えられる、別の種類の表現する技術を持っていると言えるのかもしれません。

私もレッスンの時は「そこはもっと情熱的に!」とか「そこはもっと感傷的に!」などの抽象的な指摘はできるだけ避けて、それではどうすれば情熱的に聞こえるのか?どうすれば感傷的に聞こえるのか?という具体的な指導になるよう気を使っています。レッスンというのもやはり伝えること・・・具体的なコミュニケーションなのです。

コンサートに行こう!

ギター

ギターに限らず、近頃ではコンサートに足を向ける方の数が激減していると聞きます(特にクラシック分野での)。原因は一つに絞ることはできませんが、コンサート会場に足を向けなくても、音楽を聴く手段がいくらでも増えてきた事が大きな原因になっているでしょう。
かつてのレコード、カセットテープ、CDのみなならず、今やインターネットを介して様々な音源が手に入ります。巨匠の名演から期待の新人の熱演、めったに聴くことのできない貴重な音源までが、もはやワンクリックで手に入るのです。練習の参考にしたいと思ったら、目当ての音源を見つけてきて何度でも繰り返し聞くことができます。
「ミスの可能性がある生演奏など聞く気がしない。家で巨匠の最高の演奏の録音を聞いているほうがはるかによい」という極論を言われる方にも以前会ったことがあります。
しかし私としては録音された音源では音楽の真価は完全には伝わらないと思うのです。
「音楽は純粋に音のみで評価されるべきだ」という考え方もあるかもしれませんが、音楽とは場を共有するものだと私は考えています。コンサート会場に足を向け、大勢の観客とともに演奏者の紡ぎだす音色や息遣いを見守る。いくら録音技術が発達してもその場の空気感、高揚感までは記録できません。そこで奏でられるのは録音された過去の記念碑のような音楽ではなく、現在進行形の一度限りのステージです。たとえ同じ演奏者、同じ曲であっても二度と同じにはならないのです。
現在のように録音技術が発達する以前は音楽はそもそも「会場に足を運ばないと聞けないもの」だったはずです。一期一会、その場限りの瞬間の芸術であることが音楽の本質なのです。録音された音楽もいいですが、それだけ聞いていても音楽のある一面しか見ていないと言えます。
録音は「情報」ですが、コンサートは「経験」・・・きっと部屋で聞く音源以上の喜びや発見があるでしょう。なによりも「生身の人間としての演奏者」と向かい合う、得難い経験なのですから。

ギターの練習時間は?

体験レッスンなどでたまに出てくる質問なのですが、「何時間くらい練習したらギターがうまくなりますか?」というもの・・・実はこれは一番困ってしまう質問です。
「時間が許せば8時間以上!」と言いたいところですが、実際はそんな単純な話ではありません。同じ時間の練習を毎日続けたとしても上達する人、しない人に分かれるでしょう。
練習は量よりも質が大事、時間の使い方が大事です。同じ曲を漫然と10回くりかえすより、「どこがミスしやすいか」「どのように曲想を付けるか」「ここは別の弾き方があるのではないか」など常に頭を回転させながら、じっくり1回弾いた方が効果的でしょう。「昨日は5時間練習した!」と言っても同じような事を繰り返しているだけだったとしたらどうでしょう?もしかしたらその練習は1時間に短縮できたかもしれません。

時間の長さで練習を判断するのはやめましょう。練習が長時間になるほどに、内容は機械的になり空疎になっていきます。
もちろんプロを目指す人なら、時には長時間の練習が必要な場合もあるとは思いますが、過激な長時間練習を続けること「だけ」を日課にしてはいけません。自分の出している音をよく聞き、1音1音をしっかりコントロールし、よくない点を熟考して・・・これだけの集中した練習を毎日連続8時間以上続けることは不可能でしょう(人間が連続して十分に集中できるのはせいぜい30分~1時間とも言います)。逆に、たとえ短時間でもしっかり意識して練習すれば大きな成果を上げることはできます。具体的な練習の方法や注意点は、みなさんが指導を受けられている先生の日々のレッスンで示されることと思います。

また「1日最低○○時間」と義務化してしまうのも考えもので、深刻なマンネリに陥り、ギターを見るのも嫌という気分になってしまいかねません。私も一時期それでひどいスランプを味わったことがあります。練習であっても音楽には常に驚きや発見が必要で、それが音楽を生き生きとしたものにするのです。
「練習時間=その人が楽しみながら弾ける時間」、というのも考え方の一つかもしれません。

ギター演奏後のクールダウン

ギター演奏後のクールダウン

ギタリスト谷辺昌央氏がコンサート後にアイシングで腕を冷やしていると教えてくださって以来、私も練習後や本番の後には極力早めに腕を冷やすようにしています。軽く指のストレッチをしてからアイシング、そして風呂・・・という流れのケアをすることで、翌日に疲労が残りにくくなるのです。スポーツ選手が練習後に行うクールダウンと同じ理由ですね。

ギターを演奏する時の腕の筋肉への負担は相当大きいはずですが、意外とこういうアフターケアをしている人は少ないようです(スポーツをやっている人の方がこの辺りは気を使っているでしょう)。練習量、本番の多いプロはもちろんですが、これはアマチュアの方でも意識するべき事で、発表会、定期演奏会などの前に必死になって、疲労が蓄積されたまま練習しているうちに、腱鞘炎など大きな故障につながる事もあるので油断しないようにしましょう!根性論で痛みをこらえてはいけません!
音楽というものは精神面が強調されがちですが、肉体面でのケアというものも今後ますます重視されていくでしょう。

ところで指を動かす筋肉ですが、指自体には筋肉は無く、指の曲げ伸ばしは手のひらと前腕の中の筋肉によって行われています。だから指先だけを冷やすのはあまり意味がなく、写真のように前腕全体を冷やすのが効果的です。写真ではスポーツ用のアイスバッグに氷水を入れて使っています。冷却パックや保冷剤をタオルでくるんで押し当てるなどしてもいいでしょう。

繰り返し練習の落とし穴

かなりの練習量をこなしているのに、いつも同じところでミスをするという方、もしかしてこういうギターの練習の仕方をしていないでしょうか?
曲の中に難しくて弾けない部分があるとします。その部分を一生懸命10回繰り返し弾いてみて、10回目でついに成功する・・・「やった!弾けた!」とガッツポーズをしてギターを置く・・・
でもちょっとよく考えてみましょう!確かに難しい部分が弾けたのはうれしいことですが、その練習方法は本当に効果的なのでしょうか?
10回中9回失敗しているということは、成功した回数よりも間違いの回数の方がはるかに多いのです。知らず知らずのうちに「間違い方の練習」を繰り返しているようなものです。この練習の仕方では次の日になったら、また弾けなくなっている可能性が高いでしょう。
では、どうればいいのでしょうか?
まず「成功するまでひたすら弾く」のではなく「なぜ弾けないのかを考える」ところから考えましょう。ギター曲の難所には様々な原因が考えられます。
例えば、
・速いスピードが要求される
・左手の押さえ方が困難
・右手の指使いが複雑
・ポジション移動が困難
・リズムが複雑
        ・・・・etc.
自分が弾けない原因は何でしょうか?右手で弾く弦を間違えるのか、左手で押さえる場所を間違えるのか、単純にスピードを出せないのか?
それを理解した上で練習を始めましょう。最初はテンポを落として弾く事はもちろん効果的です。場合によっては運指、右手の指使いを変えてみるのもいいでしょう。
繰り返し練習をする時の鉄則は、同じ間違いを繰り返さないようにすることです。間違えてしまったら必ず立ち止まり、原因を明らかにしてから練習を再開しましょう。機械的な繰り返しにならないように、毎回テンポや表現を変えながら様々なパターンを試してみましょ

不完全な暗譜

ギター 暗譜するには

初めてギターレッスンを受けられた方で、曲を暗譜されて弾いている方がいました。途中で気になる譜読み間違いがあったので、一度最後まで聞いた後で、その点を指摘した後、「その部分をもう一度弾いて下さい」と言ったですが、その方はなぜか曲の一番最初に戻って弾き始めました。
その後もミスを指摘するたび、冒頭に戻る事を繰り返し・・・さすがに気になって理由を聞いたところ、「最初から弾かないと思いだせない」との事でした。

この方は極端な例かもしれませんが、実はこれに近い方は大勢います。普段の練習方法を聞いてみたところ、こういった方たちの共通点は「一通り曲を覚えたら楽譜を見ない」「常に最初から最後まで通して練習する」というものでした。もしこういった練習方法を実際にあなたもされているとしたら、要注意です!
まず楽譜というものは暗譜したら後は不必要な物ではありません。演奏上の重要な情報が楽譜にはたくさん書き込まれているのですから、たとえ暗譜している曲でも常に楽譜は用意しておきましょう。思わぬ譜読み間違い、記憶違いもあるかもしれませんから、時には楽譜を見直しながら演奏しなければなりません。

さらに1曲を通して弾くことを繰り返すだけの練習は避けましょう。最初から最後までの一連のつながりでしか覚えていないとしたら、それは不完全な暗譜なのです。ほんの少し条件が違っただけで、すぐに記憶が飛んで演奏がストップしていまう恐れがあります。これを避けるためにはどうしたらいいでしょう?

これには様々な対策法があります。例えば、常に冒頭から演奏し始めるのではなく中間部から弾いてみる。4小節~8小節ほどの部分を取り出し、小分けにして練習する。メロディーラインはドレミファ♪の音名で暗記・暗唱できるようにする。特に難しい部分はテンポを変えたり運指を見直すなどして、じっくり繰り返し練習するなど・・・
こういう部分ごとの練習というものは、もちろん楽譜を見ながらでないと難しいでしょう。面倒くさいと感じる方もいるかも知れませんが、「完全な」暗譜には不可欠な練習方法です。逆に1曲を最初から最後まで通しての練習は一日の練習の中では1回か2回程度で十分でしょう。

ギター曲は左右の手の複雑な動きをともなうので暗譜しにくいものだと思います。最初に例に出したような練習方法では、少しでも演奏の環境が変わったり、緊張感やあがりが生じると、あっという間に頭の中が真っ白になってしまいます。発表会などですぐに止まってしまう、家ではうまく弾けるのにレッスンでは固まってしまう、という傾向のある方は特に気をつけましょう。