「ラプラタ川の3つの小品」より「9月」「赤と黒」/M.D.プホール

アルゼンチンのギタリスト/作曲家のマキシモ・ディエゴ・プホール(1957~)の作品です。。
プホールはアベル・カルレバーロに学んだクラシックギタリストですが、アストル・ピアソラやタンゴなどのアルゼンチン周辺の音楽に強い影響を受けたギター作品を数多く作曲しています。
ラプラタ川はアルゼンチンとウルグアイに挟まれた水域で、その周辺ではタンゴ、ミロンガ、カンドンベなどの音楽様式が発生しました。
プホールのこの「3つの小品」もそれらの音楽の要素を巧みに取り入れています。

◆「ラプラタ川の3つの小品」よりⅡ.9月/マキシモ・ディエゴ・プホール
Tres piezas rioplatense Ⅱ.Septiembre/Máximo Diego Pujol

 

◆「ラプラタ川の3つの小品」よりⅢ.赤と黒/マキシモ・ディエゴ・プホール
Tres piezas rioplatense Ⅲ.Rojo y negro/Máximo Diego Pujol

プレリュード第1番、第3番/H.ヴィラ=ロボス

■Prelude No1/Heitor Villa-Lobos
プレリュード第1番/エイトル・ヴィラ=ロボス

ブラジルを代表する作曲家の一人であるエイトル・ヴィラ=ロボス(Heitor Villa-Lobos 1887~1959)作曲の「5つのプレリュード」の1曲。
5つのプレリュードはヴィラ=ロボスのギター独奏曲の中では最後となる作品で1940年に完成しました。
ヴィラ=ロボスは自らもギターを弾いていただけあってギターの響きや特性を生かした作品が多いですが、このプレリュード第1番も細かい装飾的な伴奏の中で朗々と響くギターの低音弦が、チェロのような独特の音色を作り出しています。
後に出版された版ではこの第1番に『セルタン(ブラジル北東部の乾燥地帯)の住人へのオマージュ~抒情のメロディ』という副題が付けられていることもありますが、作曲者の意図かどうかは不明です。(ヴィラ=ロボス自身の談話にもとづいているとも言われています)


■Prelude No3/Heitor Villa-Lobos 
プレリュード第3番/エイトル・ヴィラ=ロボス

こちらは「5つのプレリュード」より第3番。前述の版には『バッハへのオマージュ』という副題がついています。

ポル・ウナ・カベサ/C.ガルデル《タンゴ・グレリオMV ゲスト:松本尚子(Vn)》

【出演】(タンゴ・グレリオ)バンドネオン/星野俊路&ギター/米阪隆広、バイオリン/松本尚子
【録音・撮影】海井之善(オフィスマリオネット)
【ロケ地】大阪天満フラットフラミンゴ、大阪中之島周辺

バンドネオン&ギターDuoタンゴ・グレリオのミュージックビデオを作成しました。
バイオリン奏者の松本尚子さんにゲスト出演していただいています。
演奏している作品はタンゴの名歌手カルロス・ガルデルの『ポル・ウナ・カベサ(首の差で)』。
タイトルは競馬で「首の差でレースに負けてしまった」というような意味ですが、そこに引っかけて女性をめぐる恋のさや当てにあと一歩で敗れた男の心情が歌われています。
もっとも有名なタンゴ曲の一つで『セント・オブ・ウーマン』などの映画で使用されたほか、時にはフィギュアスケートでも使用されています。

ギター&クラリネット二重奏「美女と野獣」


美女と野獣/アラン・メンケン
Beauty and the Beast/Alan Menken

1991年のディズニーのアニメ映画『美女と野獣』のテーマ曲で、主人公ベルと野獣のダンスシーンでポット夫人によって歌われています。
作曲者のアラン・メンケンは多くのディズニー映画の作曲を手がけており、この『美女と野獣』の外、『リトル・マーメイド』、『アラジン』、『ポカホンタス』でアカデミー賞を受賞しています。
様々なバージョンで演奏されている世界的なスタンダードナンバーですが、ここでは上堂尚子(クラリネット)、米阪隆広(ギター)による二重奏でお聞きください。

【ギター2重奏】ロ・ケ・ベンドラ(来るべきもの)/A.ピアソラ


■ロ・ケ・ベンドラ(来るべきもの)/アストル・ピアソラ
Lo que vendrá/Astor Piazzolla
演奏:井谷光明、米阪隆広

1954年のピアソラの初期の作品。Délia Estrada編のギター2重奏版で演奏しています。
タイトルは来たるべき新しいタンゴの時代を意識して付けられているようです。
短い前奏の後の力強いシンコペーションのリズムは、後のピアソラの作品にも通じる斬新さを感じさせます。
もともとロ・ケ・ベンドラは1952年の別のタンゴのタイトルでしたが、「来たるべきもの」という言葉のイメージが時のペロン政権打倒を連想させるとして、「コントラティエンポ(災難)」というタイトルに改題。後にこの作品にロ・ケ・ベンドラのタイトルが再び付けられるという少々ややこしい経緯があったようです。

ムーンリバー/H.マンシーニ(竹内永和編)

ムーンリバー/ヘンリー・マンシーニ
Moon River/Henry Mancini

1961年の映画『ティファニーで朝食を』の劇中曲。
オードリー・ヘプバーン演じる奔放な女性ホリーがギターをつま弾きながら歌うシーンで有名になりました。
様々なジャンルのミュージシャンが取り上げている世界的なスタンダードナンバーの一つですね。
この動画では竹内永和氏のギターソロ編曲で演奏しています。

ラグリマ、アデリータ、マリア/F.タレガ

現代のギター奏法の基礎を築いたフランシスコ・タレガ(Francisco Tárrega、1852~1909)はギターのための優れた小品を残していますが、いずれも現代的なギター奏法を理解するうえで外すことのできない名曲ぞろいです。


ラグリマ(Lágrima)
タイトルは「涙」という意味で前奏曲として作曲されています。
涙という言葉のイメージに反してホ長調から始まりますが、そのことがかえって秘めた悲しみを感じさせます。
クラシックギターを弾く人の多くが一度は演奏する曲といえるでしょう。


アデリータ(Adelita)
「ラグリマ」と合わせて演奏されることが多い作品ですが、2曲は調性が前半後半で逆転した関係になっているものの、それ以外の作曲の経緯などの共通点はなさそうです。
マズルカのリズムに基づいて作曲されています。
タレガはショパンを敬愛しておりその影響が大きいようです。


マリア(Maria)
2拍子の軽快な舞曲ガヴォットのリズムで書かれた小品。
非常に短い作品ながら、タレガの他の小品と同じくギターの音色を活かした技巧がこらされた愛らしい曲です。

ベネズエラワルツ3番/A.ラウロ


ベネズエラワルツ3番/アントニオ・ラウロ)
Vals Venezolano No.3 (Natalia,Vals Criollo)/Antonio Lauro

アントニオ・ラウロ(Antonio Lauro,1917~1986)はベネズエラの作曲家/ギタリスト。
「ベネズエラ音楽の父」といわれるビセンテ・エミリオ・ソホに音楽を学び、その後ギタリストのラウル・ボルヘスやその友人だったアグスティン・バリオスにギターを学びました。彼のベネズエラワルツを中心とした作品は、同国のギタリスト・アリリオ・ディアスのほか、アンドレス・セゴビアやジョン・ウィリアムズにも取り上げられ、ギターの重要なレパートリーとなっています。
ベネズエラワルツはヨーロッパから伝わったワルツに、ホロッポなどの民族音楽の要素が取り入れられて独自に発達した音楽で、3/4拍子と6/8拍子が交錯する独特の繊細なリズムを持っっています。(こういった特徴はペルーなどのワルツにもみられる特徴です)
ここで演奏しているのは「4つのベネズエラワルツ」の1曲で、「ナタリア(ラウロの娘の名)」や「ワルツ・クリオロ」というタイトルでも知られています。

【ギター2重奏】Gwyn, Lord of cinder/桜庭統、YouMat編


Gwyn, Lord of Cinder/桜庭統、YouMat編

ギタリスト/編曲・作曲家のYouMatこと松下優氏の依頼で、YouMat氏のアレンジした曲の収録を米阪ギター教室で行いました。

取り上げた曲は、熱狂的なファンの多いフロム・ソフトウェアの名作ゲーム「ダークソウル」よりボス「薪の王グウィン」のテーマ、”Gwyn, Lord of Cinder”です。一般的なRPGの戦闘のBGMのイメージをくつがえす物悲しく喪失感のただよう雰囲気は、このゲームのダークで神話的な世界観を象徴していますね。
原曲のピアノの響きを重視してハーモニクスを印象的に使ったアレンジになっています。
YouMat氏の活動の詳細は下記をご覧ください。

YouMatのnote

涙そうそう(ギターソロ)/BEGIN

涙そうそう/BEGIN

沖縄出身のバンドBEGINが作曲、歌手の森山良子さんが歌詞を付けました。
「涙そうそう」とは沖縄の言葉で「涙がぽろぽろこぼれ落ちる」という意味になります。
後に同じく沖縄出身の夏川りみさんがカバーしてさらに話題となりました。
ギタリストの竹内永和氏の編曲で演奏しています。