■前奏曲ホ長調/マヌエル・マリア・ポンセ
■Prelude in E major/Manuel María Ponce
メキシコの作曲家マヌエル・マリア・ポンセ(1882~1948)の作品で、大ギタリストのアンドレス・セゴビアの依頼で作曲した一連のバロック音楽の様式を模した作品群の一つです。
これらの作品の発表時にポンセとセゴビアは共謀して「バロック・リュートの大家シルヴィウス・レオポルト・ヴァイスの作品」であると偽ったというエピソードは有名です。
この「いたずら」にまんまと騙されて、しばらくの間この作品も「ヴァイス作曲」として紹介されていました。
所々にバロックらしからぬ現代的な響きが感じられるのは、暗にポンセ作であることをほのめかす遊び心だったのかもしれません。
この前奏曲は後に加筆され「ハープシコードとギターのための前奏曲」としても発表されました。
■組曲イ短調より「ガボット」/マヌエル・マリア・ポンセ
■Gavotte from Suite in A minor/Manuel María Ponce
こちらもヴァイスの作品と偽って発表された組曲イ短調の中の1曲です。
バロック舞曲ガヴォットの形式を模しています。