ドイツ、ワイマールに留学中の猪居謙くんの帰国ギターリサイタルが大阪の守口市エナジーホールで開催されました。リハーサル中にちょっとお邪魔して一枚。技巧をこらした難曲をぱりっと弾ききるエネルギッシュな演奏♪関西出身若手ギタリストのホープです。クリアで快活な音色の軽快な演奏に彼の持ち味がありますが、今回はリョベート編のカタロニア民謡などではしっとりとした歌心も披露。ブローウェルの「ハープと影」は初めて聞きましたが、即興的な雰囲気を持つ現代曲で、刻々と変化する音色とリズムで作品の陰影を表現していました。現在は国立フランツ・リスト音楽大学の大学院に進学しているということで、今後も成長が期待されます。
~演奏曲目~
ソナタ Op.15-2 (ソル)
ファンタジア Op.19 (レニャーニ)
序奏とカプリス (レゴンディ)
ハープと影 (ブローウェル)
ソナタ・ジョコーサ (ロドリーゴ)
カタロニア民謡(盗賊の歌、アメリアの遺言、聖母の御子)
マズルカ
ソルの主題による変奏曲 (リョベート)