9月26日は大阪天満フラットフラミンゴでバンドネオン&ギター「タンゴ・グレリオ」のレクチャーコンサート【ピアソラ~あるタンゲーロの見た夢】を開催しました。
今回も人数を限定しての開催でしたが、定員ぎりぎりの予想を超える大勢の皆様にお越しいただきました。
お越しいただいた皆様に心よりお礼申し上げます!
「アストル・ピアソラという一人の音楽家の人生を誕生からその死までを描き出す」という初の試みでしたが、予想以上に大変でした。
ピアソラには語るべきこと、ぜひ知っておいてほしいエピソードが山のようにあるので「何を語るか」よりも「何を語らないか」を決める方が困難でした。
ピアソラについては「タンゴの破壊者と批判された」「タンゴにクラシックやジャズの要素を取り入れた」という情報だけが独り歩きしており、なかなかその実像は広まっていません。
彼がどのような人物で何を目指していたか、なぜ批判されたか。なぜ彼の音楽はやがて多くの人々に受け入れられたかという疑問点をなんとか2時間に凝縮して、私たちなりにお伝えできたかと思います。
もちろん初回公演ということで様々な不備、やり残しも感じていますが「こういうエピソードを聞きたかったありがとう!」「生誕100年の2021年にもぜひ再演してください」とのうれしい感想も多数いただけました。
この公演をさらに磨き上げて次につなぎたいと思います。
この2020年に今回のレクチャーコンサートを催したのは、彼が最後に語った『2020年に私の音楽が聴かれていると夢想している。そして3000年にも』という言葉にもとづいています。
音楽家の命は演奏され、語り継がれることで永遠となります。
ピアソラを次の3000年につなぐべく、私たちも微力ながら頑張っていきたいと思っています。