ギター1本では無理があるのはわかっていても、やっぱり弾きたい名曲が「アディオス・ノニーノ」。自他共に認めるピアソラの代表作。父を失ったピアソラの慟哭と鎮魂の想いが込められた名曲です。
ピアソラは自分をタンゴやバンドネオンに巡り合わせてくれた父親(愛称ノニーノ)に対する思いが非常に強かったようです。ちょうどニューヨークで音楽活動も思うようにいかず、悩んでいた矢先の父の訃報に衝撃を受けたピアソラは、アパートの一室にこもって、やがて美しくも激しい思いのこもったこの名曲を書き上げました。
いいギター編曲を探してまたまたビジャダンゴスのCDから採譜しました。以前現代ギター社から出版されていた「アルゼンチンギター作品集」に収録されている楽譜と基本は同じですが、約2分の前奏と短いコーダが追加され、細部もいろいろ変わっていてより聞かせどころの多い編曲です。
タンゴギターソロ『アディオス・ノニーノ』