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想い出の組曲/J.L.メルリン

『想い出の組曲(Suite del Recuerdo )』は、アルゼンチン出身のギタリスト/作曲家、ホセ・ルイス・メルリン(José Luis Merlin)のフォルクローレの薫りが漂う組曲で、巨匠アタウアルパ・ユパンキに捧げられています。
メルリンはギターのみならず高度な音楽理論や作曲技法も学び、幅広い分野で活躍するクリエイティブなミュージシャン。
無駄のない簡潔な表現の中に奥深い味わいのある作品です。


1.エボカシオン 2.サンバ (Evocación, Zamba)

組曲の1曲目「エボカシオン(喚起)」は記憶や感情を呼び起こすという意味。いかにもアルゼンチンらしいもの悲しい歌心を感じる序曲です。
2曲目の「サンバ」はブラジルのサンバとはまったく異なるアルゼンチン北西部発祥のフォルクローレのリズム。ゆったりとしたテンポの6/8拍子で、2拍目に独特のアクセントのついたリズムが奏でられる作品です。

3.チャカレラ 4.カルナバリート(Chacarera, Carnavalito)

3曲目の「チャカレラ」はギターのかき鳴らしを伴う速いテンポのフォルクローレで、3/4拍子と6/8拍子の要素をあわせ持つ独特のリズムです。
4曲目の「カルナバリート」はアンデスの先住民に由来する様式で、素朴で活気のある2/4拍子の祭りの踊りのリズムです。

5.エボカシオン 6.ホローポ(Evocación,Joropo)

5曲目「エボカシオン」は1曲目と同じ曲。再び想い出を呼び覚ましているということでしょうか?
「ホローポ」のみアルゼンチンではなくベネズエラやコロンビアの舞曲で終曲にふさわしい華やかで明るい曲調。
ホローポは3/4拍子と6/8拍子の入り混じった軽快なリズムで、アルパ(小型のハープ)でもよく演奏される舞曲のため、それを模したような奏法も使われています。

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