5月20日に豊中市パサティエンポで開催したライブ【ノスタルジックタンゴトリオ】無事終演しました。3回目の登場となるパサティエンポさんですが、過去最多のご予約をいただき、席を増設しての満員御礼となりました。
お越しいただいた皆様、機会を設けていただいたパサティエンポ様、まことにありがとうございました。
今回はいつものバンドネオン・星野俊路&ギター・米阪隆広に加えてクラリネット・上堂尚子も入ったトリオ編成。
この3人での各地の営業の演奏は多いのですが、ライブとしてのまとまった本格的な開催は久しぶりになります。
これまでのトリオのレパートリーに、新たなにアレンジした『黄昏のオルガニート』『ノクトゥルナ』なども加えて、たっぷりとトリオ演奏をお聴きいただきました。タンゴの原点は酒場でのギターとクラリネットやフルートなどの演奏だったと言われていますが、この編成はその往時をしのばせるようなノスタルジックな味わいがあるので、演奏していて他とはまた違った面白さがあります。
ただ、タンゴにおける「ノスタルジック」とは単に昔を懐かしむといった意味だけではありません。
今はもう失われてしまったもの、取り戻せない過去や、過ぎ去った幸せな時間への、涙をともなうような痛切な悲しみと憧憬の思いが込められているのです。アンケートを読みかえしてみる限りでは、その感覚が少し皆様に伝わったようでよかったです!