8月2日は朝日カルチャーセンター中之島教室でレクチャー&コンサート【タンゴの物語~ブエノスアイレスを描く魅惑の音楽】を開講しました。
レクチャーと演奏はタンゴ・グレリオ(バンドネオン・星野俊路、ギター・米阪隆広)がお送りしました。
これまではタンゴの歴史の概論的が中心でしたが、今回はタンゴ歌謡の変遷やその歌詞を取り上げて、タンゴがどのような想いを歌ってきたか、タンゴの描くブエノスアイレスの人々の心とは何かという物語を重視した内容でした。
とりあげた作曲家・作詞家は、カルロス・ガルデル、パスクアル・コントゥルシ、エンリケ・サントス・ディセポロ、セバスティアン・ピアナ、オメロ・マンシ、アニバル・トロイロ、アストル・ピアソラなど。
失われた愛、挫折、絶望、取り戻せない過去……タンゴは多くの喪失を描いています。
そしてそれは時代によって少しずつ形を変え、その時々の人々に受容され愛されてきました。
タンゴはブエノスアイレスに住む人々の心を反映しつづけてきたのです。
タンゴの描く世界は、エンリケ・サントス・ディセポロが残したという名言「タンゴは踊ることのできる悲しい思考だ」という言葉に集約されるのかもしれません。
今回も熱心な受講者の皆さんに恵まれ、終演後も様々な質問が飛び交いました。歌詞を中心としたレクチャーの内容も好評だったため、さらにブラッシュアップしてどこかでまたレクチャーコンサートを行いたいと思います!
https://yoneguitar.com/record/