11月17日は吹田メイシアターでタンゴ・グレリオと朗読集団ろうどくコンチェルトさんとのコラボレーション企画「朗読の宵に(一)」に出演。
日本の文学作品、佐野洋子「百万回生きたねこ」、井伏鱒二「屋根の上のサワン」「山椒魚」、森鴎外「最後の一句」に私たちの演奏を合わせる試みに挑戦しました。
タンゴと日本文学は世界観が大きく異なるため選曲は悩みましたが、孤独な男の雁への偏った愛情を描く「サワン」には同じく偏執的な愛というニュアンスのあるタイトルの「ベレティン」、権力に抗う娘を描く「最後の一句」には軍事政権下の亡命者を描いたピアソラの映画音楽「アウセンシアス」など、どこか似通ったテーマの曲を合わせてみました。
また「山椒魚」ではタンゴ・グレリオでは珍しい即興演奏で不安定さや屈折した想いを表現してみました。(これは意外と楽しい!)
初めて私たちのバンドネオン&ギターの演奏を聴いたお客様も多い公演でしたが、たいへん好評だったようでよかったです!
次回は12月1日(金)に同じく吹田メイシアターで「朗読の宵に(二)」をお送りします。
こちらのメインの演し物は松本清張「二階」です。