ピアソラ作曲&オラシオ・フェレール作詞による1968年の歌曲のソロギターアレンジです。
アレンジはアルゼンチンのギタリストペペ・フェレールのものを使っています。
タイトルの「グレラ」とはかつて夜の街で働いていた女たちを表すアルゼンチンの俗語(ルンファルド)です。タンゴとともに歩み、いつしか華やかな世界の影で消えて行った女たちの悲しい記憶を歌った作品。
以前演奏した「チキリン・デ・バチン」もそうでしたが、ピアソラ=フェレールの描く社会の片隅で生きる弱者の姿は限りなく繊細で哀愁に満ちています。