2018年5月20日に豊中市PASATIEMPOで開催した「ノスタルジックタンゴトリオ」ライブの演奏動画です。
演奏:【タンゴ・グレリオ】星野俊路/バンドネオン、米阪隆広/ギター
(ゲスト)上堂尚子/クラリネット
《黄昏のオルガニート(Organito de la tarde)》
1923年、カトゥロ・カスティージョ作曲。
オルガニートとは手回しハンドルで演奏する小型オルガンで、20世紀初頭くらいまでのブエノスアイレスの下町の風物詩でした。こういったオルガニートは人気のタンゴのメロディも取り上げており、それまで一般の人々の耳に触れる機会の少なかったタンゴが人々に知られるきっかけにもなりました。
『貧しい老人がのろい足どりに合わせて、場末にメロディをばらまく、割れたガラスのコンサート、黄昏のオルガニート・・・』
冒頭のこのような美しい歌詞から始まるこの曲は、その後姿を消した恋人と恋敵を探す青年と老人の物語につながっていきます。消え行くブエノスアイレスの下町の情景とともに、ノスタルジックな世界を描き出した印象的な作品です。