7月12日は豊中市のパサティエンポで【RENACERÉ~タンゴ・グレリオ 再始動Live】を開催しました。
(演奏:バンドネオン・星野俊路 ギター・米阪隆広)
4か月間にわたって休止状態だったバンドネオン×ギターDuo「タンゴ・グレリオ」も7月から少しずつ活動を再開し始めています。
もちろん完全な形の再開ではなくお店の定員を20人に減らし、ソーシャルディスタンスを確保しての開催で普段の半分ほどのお客の入り。 少し寂しい感じもしますが、今ライブができるぎりぎりのラインを少しずつ模索していくしかありません。
長い休止期間の後のためかこれまでにない緊張感もありましたが、ライブが始まってしまえば演奏もMCもすぐにカンを取り戻せました。
この数か月、生演奏を聴く機会のなかったお客様がほとんどだったと思いますが、心なしか皆さんいつも以上に熱心にじっくりと耳を傾けていただけていたように感じました。 やはり演奏者と聴衆が思いを一つにしてひとつの空間を共有するというのは生演奏ならではの醍醐味です。
今回の演目はいつも演奏しているレパートリーに加え、3月に共演したギタリスト、ミルタ・アルバレスさんのアレンジによる「エル・アブロヒート」「タコネアンド」や新しくアレンジした久石譲の「Summer」なども演奏しました。
当初予定にありませんでしたが、先週亡くなった作曲家のエンニオ・モリコーネ氏を追悼して「ニューシネマパラダイス」のメドレーも急遽プログラムに入れました。
今回の再始動ライブで強く感じたのタンゴという音楽の持つ「強さ」。
「レクエルド」や「ラ・クンパルシータ」といったスタンダードからピアソラの「アウセンシアス」「孤独の歳月」まで、タンゴは一貫して人間の心をかきむしるような強い想い、悲しみや孤独を描いていますが、同時に未来に向かって進もうとするエネルギーを強く感じさせます。
このタンゴの持つ強さを演奏家が常に感じ、それを聴衆の皆さんにお伝えすることができればコロナなどには負けずタンゴは前進していけるという手ごたえを感じた再始動ライブでした!
※今回のライブの撮影はカメラマンの大森秀明氏にご協力いただきました!
【プログラム】
Ⅰ
・最後のコーヒー(E.スタンポーニ)
・レクエルド(O.プグリエーセ)
・黒い花(F.デカロ)
・ラ・トランペーラ(A.トロイロ)
・映画『黒いオルフェ』よりカーニバルの朝(L.ボンファ)
・リベルタンゴ(A.ピアソラ)
・映画『ニューシネマパラダイス』メドレー(E.モリコーネ)
Ⅱ
・アウセンシアス(A.ピアソラ)
・エル・アブロヒート(L.ベルンスティン-M.アルバレス編)
・タコネアンド(P.マフィア-M.アルバレス編)
・映画『菊次郎の夏』よりSummer(久石譲)
・ダンサリン(J.プラサ)
・孤独の歳月(A.ピアソラ)
・ラ・クンパルシータ(G.M.ロドリゲス)
過去の出演記録