6月8日は京都のアートスペース二条城前でフルート奏者・山村有佳里さんとのトリオコンサートでした。
あたたかいお客様に恵まれ、和気あいあいとした雰囲気の演奏会になりました。
ご来場の皆様、素敵な空間を提供いただいたアルバ様、ありがとうございました！
〈出演〉
タンゴ・グレリオ（バンドネオン・星野俊路、ギター・米阪隆広）
山村有佳里（フルート）
山村さんとは何度も共演していますが、最近の目標は「脱・タンゴの歴史」です。
フルートでタンゴと言えば何といっても現代タンゴの巨匠アストル・ピアソラが作曲した「タンゴの歴史」で、山村さんの師、マーク・グローウェルズ氏はこの曲の初演者でもあります。
しかしあまりに有名になりすぎたため「タンゴの歴史」一辺倒になり、フルートがタンゴ黎明期の花形楽器であったことや、ピアソラがフルートをよく導入していた時期である1970年代の作品などが埋もれている感があります。
古典タンゴの数々や、フルート奏者ドミンゴ・ルーリオが古いスタイルのミロンガを模して作曲した「アル・ガローペ」、そしてピアソラの70年代の作品「エスコラソ」「シータ」「ビオレンタンゴ」など、今回は特にそのあたりにクローズアップしてプログラムを組んでみました。
タンゴ・グレリオのデュオとしてだけではなく、様々な編成で演奏することが多いですが、毎回このようなコンセプトを考えて皆様にお楽しみいただけたらと考えています。
