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鐘の響き、ポ・デ・ミーコ(ショーロ)/J.ペルナンブコ


■鐘の響き(ショーロ)/ジョアン・ペルナンブコ
■Sons de carrilões/João Pernambuco

ジョアン・ペルナンブコ(João Pernambuco,1883~1947)はブラジルの大衆音楽ショーロの重要なギタリストの一人です。
本名はJoao Teixeira Guimaraesでペルナンブコ州出身であることから、この芸名になったようです。

ショーロとは19世紀におこったブラジルの大衆音楽のジャンルでポルカなどのヨーロッパ音楽に黒人音楽の要素が混ざりあって成立しました。
フルート、ギター、カヴァキーニョなどのアンサンブルで演奏されるインストゥルメンタル音楽で即興的な性格が強く、後のブラジルの音楽にも強い影響を与えました。
この「鐘の響き」はペルナンブコの代表曲でクラシックギターの初級~中級レパートリーとして演奏されることも多い作品です。
出版譜によって細部が異なりますが、ショーロが即興的な側面が強かったことを考えると当然かもしれません。
原曲はChoro-Maxixeと表記されており、軽快な2拍子のダンス音楽であるマシーシェのリズムを取り入れています。

 


■ポ・デ・ミーコ(ショーロ)/ジョアン・ペルナンブコ
■Pó de Mico/João Pernambuco

こちらもジョアン・ペルナンブコのショーロ。
「ポ・デ・ミーコ」とはマメ科の植物から取れる粉末で、体にかかると猛烈にかゆくなるためイタズラに使われるそうです。
タイトル通りせわしなくユーモラスな雰囲気の楽しい曲です。
2つ目のパートで同国の名ピアニスト、エルネスト・ナザレーの名曲「オデオン」(ブラジル風タンゴ)が引用されているのも、ペルナンブコのユーモアが込められているのかもしれません。

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