■亜麻色の髪の乙女／クロード・ドビュッシー
■La fille aux cheveux de lin/Claude Debussy
多重録音によるギター二重奏です。
ドビュッシーのピアノのための前奏曲第1巻の第8曲。
この前奏曲集は各国の詩や舞曲を題材にした異国情緒のあるものですが、この作品はルコント・ド・リールの詩集「スコットランドの歌」の一節から取られています。
夏の朝に歌う美しい乙女を描いた詩で「夏の日がさし、ひばりとともに 愛の天使が歌った」というフレーズが何度も繰り返されます。
ドビュッシーの作品の繊細さはギターの音色にもマッチしますが、ギターは音域が狭いため独奏だとどうしても技術的に制限されてしまいます。二重奏で演奏することでそのあたりの弱点が克服されてより広がりのある表現が可能になるように思います。