■チキリン・デ・バチン(バチンの少年)/アストル・ピアソラ
■Chiquilín de Bachín/Astor Piazzolla
2021年はアストル・ピアソラ生誕100年。
それにちなんでピアソラ作曲の歌曲「チキリン・デ・バチン」をギターソロで演奏しました。
現代ギター誌に掲載されていた飯泉昌宏氏の編曲に基づいて演奏していますが、リズムやメロディなどはかなり変えています。
1968年作曲のチキリン・デ・バチンは数々のヒット曲を生み出したアルトル・ピアソラと詩人のオラシオ・フェレールの共作の一つ。
「バチン」はピアソラたちが当時よく通っていたレストランの名前、「チキリン」はそこに出入りしていた花売りの貧しい少年の愛称です。
ピアソラたちは時折この少年と話をしたり小遣いをやったりしていたようですが、ある時彼からインスピレーションを得てフェレールが詩を書き、ピアソラが即興でメロディを付けました。
『チキリン!花束をひとつ俺におくれ
そしたら俺も自分の恥を花に入れて売りに出よう
3本のバラで俺をひっぱたいてくれ
お前の飢えを理解しなかったことを痛みで償うために
チキリン・・・』